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詩と映画と日記

詩と映画と日記




原作・脚本・監督
フェデリコ・フェリーニ

キャスト
ジュリエッタ・マシーナ(ジェルソミーナ)
アンソニー・クイン( ザンパノ )
リチャード・ベースハート
トゥリオ・ピネッリ

音楽
ニーノ・ロータ

1954年のイタリア映画

ライン

(女の都)(1980)
(カサノバ) (1976)
(サテリコン) (1969)
(世にも怪奇な物語)(1968)
(魂のジュリエッタ)(1965)
(8 2/1)(1963)
(ボッカチオ)(1962)
(甘い生活)(1960)
(カビリアの夜)(1957)



上のような素晴しい作品を残した
フェデリコ・フェリーニ監督が
最愛の妻ジュリエッタ・マシーナと
名優アンソニー・クインの競演で作った
比類ない傑作

この映画を観ても
一粒の涙もこぼさないひとは
滅多に居られないでしょう

またニノ・ロータ作曲の
主題歌『ジェルソミーナ』は
どなたも耳にされたことがあると思います

ストーリーは
海辺の貧しい田舎の村に
旅芸人のザンパノが
手伝いの女を求めてやってきました
 
荷車のついたオートバイが
唯一の財産で棲家でもある野卑なこの男は
鉄の鎖を胸の筋肉で切る技を見せて
暮らしています

子沢山で生活に困っていた母親は
娘の前途を予感して泣きながら
わずかなお金と引き換えに
少し頭が弱いけれど
気立ての優しいジェルソミーナを
ザンパノに渡しました

子供のように純真なジェルソミーナを
ザンパーノは鞭で打ち
助手で女中で情婦のように扱いますが
彼女の善良さは損なわれることなく
涙をいっぱいためて澄んだ瞳が
こころを打ちます

そして不思議なことに
次第にジェルソミーナの心に
この粗野な男への哀しい愛が育っていくのです

最後の場面でザンパノは
海に向かって吼えるように泣き
ジェルソミーナの名を呼びます

哀切極まりなく
心を洗われる映画です

名作中の名作です




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